北アルプス 西穂高岳〜焼岳 2908.6m 2393m 岐阜県・長野県 |
![]() 西穂高岳(西穂山荘〜焼岳小屋間で) |
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日時 :2009年7月22日〜23日 | メンバー : 大槻・西上・坂本 |
天候 :7/22雨のち曇り 7/23晴れ時々曇り |
前日同様朝まで雨が断続的に降りつづいた。今日は西穂山荘に停滞し、焼岳はあきらめ天候回復を期待し、明日西穂を往復することも考えたが、幸いなことに地元のFM放送は、きょうの日食は何とか見れるだろうと伝えていた。これを聞き気持ちも幾分か晴れ、新穂高ロープウエィ乗り場に向かう。 西穂高岳は32年前、西穂〜奥穂〜槍と縦走した時に登っているのだが、当時の記憶は殆ど無い。今回は初めての山に登る時のように、期待と不安を持ちながら西穂に向う。 |
現地までのアクセス |
7/22(水) | 平湯キャンプ場(7:38発)−−−栃尾−−−(8:15着)新穂高第2ロープウェイ駐車場→しらかば平駅(8:45発)==\1350==(8:52着)西穂高口駅 | |
走行距離:約20km | 所要時間:約40分 | |
7/23(木) | 新穂高第2ロープウェイ駐車場(15:40発)−−−栃尾−−−平湯キャンプ場(オートキャンプ) | |
走行距離:約20Km | 所要時間: |
平湯を出発するとまもなく国道脇に設置された電光掲示盤には、上高地公園線と乗鞍に上がる道路の通行止を知らせていた。幸いなことに我々が向かう新穂高温泉方面は大丈夫なようだ。 第2ロープウェイ乗場に上がるには中尾温泉経由で行くのが通常のルートのようだが、我々はそれを見落とし、第一ロープウェイの駐車場まで行ってしまった。 引き返し、着いた駐車場には車は数台程度のガラガラ状態で、また120人は乗れるゴンドラは下から乗り継いだ人を含めても定員の1/3か1/4程度といった状況だった。ゴンドラは約7分ほどで西穂高口に到着。上空は曇ってはいるが雨が降るような気配はなく薄日も差し、焼岳・笠ヶ岳・槍ヶ岳・西穂岳の姿も捕らえることも出来た。しばらく駅舎屋上の展望台からこれらの山々の眺めを楽しむ。 |
登山コースとコースタイム |
7/22(水) | 西穂高口駅(9:10発)---(65分)---西穂山荘(10:25〜10:45)---(55分)---独標(11:40〜55)---(20分)---ピラミッドピーク---(40分)---西穂高岳(12:56〜13:08)---(38分)---ピラミッドピーク---(20分)---独標(14:06〜17)---(43分)---西穂山荘(15:00着) | |
所要時間:5時間50分 | 歩行時間:約4時間40分 |
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西穂高岳 西穂高口駅展望台から |
日食 丸山付近で |
ピラミッドピーク と西穂独標 |
ピラミッドピーク |
独標方面 西穂高頂上から |
西穂独標 頂上からの還り |
西穂高口から西穂山荘に続く尾根道は前半は緩やかなアップダウンの道だが、後半は急な上りが西穂山荘手前まで続く。丁度日食が始まる時間帯だったが、急な上りの途中で幸運にも上空の雲が程よくフィルターの役目をし、欠け始めた太陽を見ることができた。約1時間強で到着した山荘では、山荘前の広場で登山者が日食に夢中になっているところだった。 山荘には24時間?天気状況を流すシステムがあり、梅雨前線が太平洋側まで南下しているのを確認し、とりあえず独標まで行くことに。 山荘から少し上がると頂上とそれに続く鋭い稜線が目に入るが、次々流れてくるガスに視界は頻繁に遮られる。道は独標直下まで特に危険を感じるところは無く、最後に岩場をよじ登ると独標のテッペンだ。独標から次のピークの上りは垂直のように見え、下から上までコース取りを指示する白いペンキが塗られ、何とも印象的だ。 下りに不安を感じると云う先輩は独標止まりで、先に山荘に帰ることになり、二人で西穂頂上に向かうことに。頂上まで大小10以上のピークがあるようだが、岩場も白いペンキを忠実に辿れば、足場もしっかりしており安心して通過できた。ただ頂上の手前に足場の良くない岩場が1箇所あり、慎重に登る。 頂上には誰も居らず我々二人だけで、当然ガスで展望も無いので簡単に行動食を摂り、また雨が降出したら大変なので早々に頂上を後にする。途中頂上に向かう外国人を含む日本人のグループと単独の二人の男性とすれ違う。 今朝の雨の状況を思えば、ガスで景色を楽しむことは出来なかったものの、無事西穂高岳を往復出来きたのは幸運だった。 これで明日は予定通り焼岳に行けることになった。 |
7/23(木) | 西穂山荘(6:10発)---(10分)---上高地分岐---(10分)---鞍部---(2時間35分)---焼岳小屋(9:25〜9:38)---(17分)---中尾峠(9:55〜10:03)---(53分)---焼岳(10:56〜11:13)---(47分)---中尾峠(12:00〜12:25)---(15分)---合流点---(70分)---登山口(14:00)---(20分)---車道(14:20着)---(中尾温泉経由72分)---新穂高第2ロープウェイ駐車場(15:32着) | |
所要時間:9時間20分 | 歩行時間:約7時間50分 |
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乗鞍岳と焼岳 西穂山荘から |
西穂 |
西穂・奥穂・前穂 | 槍ヶ岳 |
西穂と奥穂 |
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西穂山荘〜焼岳小屋間で | |||||
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焼岳 展望台より |
頂上手前の噴気孔 | 展望台(中央のコブ)と中尾峠(手前の鞍部) | 笠ヶ岳〜穂高のパノラマ 西穂山荘〜焼岳小屋間で |
三日目にしてようやく快晴となった。山荘からは東に上高地を挟んで霞沢岳が、南には乗鞍に焼岳が、そして山荘の西側に回れば、笠ヶ岳と素晴らしい眺めだ。今日は焼岳を登った後中尾温泉に下り、更に第2ロープウエィ駐車場までと、この三日間で一番長い距離を歩かなければならない。 山荘を出ると暫く下りが続き、約10分で上高地との分岐、更に下ること10分でようやく”きねがさの池”がある鞍部に着く。ここからは標高約2200m前後の樹林帯の尾根道だが梅雨時でもあり、あちこちにヌカルミが出来ていて、思わぬ時間を食ってしまった。しかしこのコースは樹林帯の中とは云え、所々で視界が開けており、今まで見たことが無い角度での穂高や槍の姿を楽しめるのが魅力だ。 予定より少し遅れて焼岳小屋に着き、小休止の後展望台と呼ばれる小さなピークに上がる。この展望台からは荒々しい姿の焼岳を間近に見ることが出来る。 この展望台を下った所が中尾峠で、ザックをデポしサブザックに雨具・行動食・スポーツドリンクを詰め、今回の山行最後の上りになる北峰へ向かう。登るにに従い次第に傾斜も増し、石や岩がゴロゴロした斜面を白いペンキを頼りに高度を上げる。中ノ湯温泉との合流点まで来ると北峰の頂上まであと僅かだ。水蒸気を噴出し硫黄の匂いがする噴気孔の傍を抜け、ちょっとした岩場を上がると頂上だ。 頂上に着く前からガスが出ていたので、当然頂上からの展望ははなく、風向きの関係か強い硫黄の匂いが立ち込めていた。いつものごとく行動食と水分を摂った後、下山を開始するが、百名山人気のためか次々登山者が上がって来る。中ノ湯からの道も結構利用されているようだ。 中尾峠に戻ると中尾温泉から上がって来た20数人のグループが昼食を摂っていて、食事が終わると焼岳へと登って行った。我々も軽く食事を摂ったあと中尾峠を後にした。下り始めは石がゴロゴロしているが、周囲は美しい森で道も次第に歩きやすい道に変わる。 思いのほか早く登山口の標識があるところに着くが、そこには車道が来ているようだが、今は利用されていないのか路面は草に覆われていた。更に近道と示された登山道を20分下り、ようやく舗装された車道に出たが、ここにも登山口の表示があった。 ここから少し下がった空地に観光バス1台と自家用車が2台停まっていた。中尾峠に上がる場合ここが登山者用の駐車場になっているのだろうか。 第2ロープウエィ駐車場へは更に車道を中尾温泉まで行き、足湯がある交差点を右に曲がりる。道は緩やかに上っており、疲れた体にはこたえる。途中橋の手前でザック降し空身になり、二人で車を取に行った。 |
その他・見所・宿泊施設 |
西穂山荘 詳細はホームページで・・・ |